細菌付着性多孔質微粒子を用いた腸内細菌培養法の確立

• 研究課題/領域番号: 24659266
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 病態検査学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 福島 浩平 東北大学, 医工学研究科, 教授 (20271900)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2013年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 細菌培養 / intestinal microbiota / culture

研究概要

好気的、弱酸性の特殊培養下における腸内細菌組成の変化について、細菌DNAの定量解析やTerminal restriction length polymorphism（T-RFLP）解析により知見を得た。好気的環境下でも10%ウシ胎児血清含有ハンクス緩衝液中で、一部の腸内細菌は増殖した。腸内細菌を３日間培養すると、予想通り通性嫌気性菌の優位は増加し、偏性嫌気性菌は優位に減少したが死滅せず再増殖可能であった。T-RFLP解析では、好気培養においてピーク数が優位に減少し腸内細菌の多様性が失われた。また、pH4.5に保つことにより、腸内細菌の増殖が抑制されpH調節が感染制御に役立つ可能性が考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] 回腸嚢炎 (2014)
  • 著者名/発表者名: 福島浩平、渡辺和弘、神山篤史、長尾宗紀、舟山裕士、高橋賢一、佐々木健吾、齋藤喬
  • 雑誌名: 成人病と生活習慣病 巻: 44 ページ: 335-339
• [雑誌論文] Long-term Incidence and Characteristics of Intestinal Failure in Crohn’s disease: A Multicenter Study (2014)
  • 著者名/発表者名: Watanabe K, Sasaki I, Fukushima K, Futami K, Ikeuchi H, Sugita A, Nezu R, Mizushima T, Kameoka S, Kusunoki M, Yoshioka K, Funayama Y, Watanabe T, Fujii H, Watanabe M
  • 雑誌名: Journal of Gastroenterology 巻: 49 号: 2 ページ: 231-238
  • DOI: 10.1007/s00535-013-0797-y
  • 査読あり
• [雑誌論文] Simulation of drug release from PLGA particles in vivo. (2013)
  • 著者名/発表者名: Kaori Sasaki, Kouhei Fukushima, et al.
  • 雑誌名: J Drug Delivery 巻: 1 ページ: 1-8
  • DOI: 10.1155/2013/513950
  • 査読あり
• [雑誌論文] Risk factors for surgical site infection in Japanese patients with ulcerative colitis: a multicenter prospective study (2013)
  • 著者名/発表者名: Araki T, Fukushima K, et al.
  • 雑誌名: Surg Today 巻: Published on line 号: 6 ページ: 1072-1078
  • DOI: 10.1007/s00595-013-0809-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] 炎症性腸疾患の経過潰瘍性大腸炎の術後経過 (2013)
  • 著者名/発表者名: 渡辺和宏、柴田近,小川仁,長尾宗紀,羽根田祥,工藤克昌,神山篤史,鈴木秀幸,三浦康,内藤剛,鹿郷昌之,田中直樹,大沼忍,佐々木宏之,海野倫明,福島浩平
  • 雑誌名: 胃と腸 巻: 48 ページ: 731-736
• [雑誌論文] 回腸嚢炎 (2013)
  • 著者名/発表者名: 福島浩平ほか
  • 雑誌名: 成人病と生活習慣病 巻: 44 ページ: 335-339
• [雑誌論文] A shift from colon- to ileum-predominant bacteria in ileal-pouch feces following total proctocolectomy (2012)
  • 著者名/発表者名: Hinata M, Kohyama A, Ogawa H, Haneda S, Watanabe K, Suzuki H, Shibata C, Funayama Y, Takahashi K, Sasaki I, Fukushima K.
  • 雑誌名: Dig Dis Sci 巻: 57(11) 号: 11 ページ: 2965-74
  • DOI: 10.1007/s10620-012-2165-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] Time Trend and Risk Factors For Reoperation in Crohn's Disease in Japan. (2012)
  • 著者名/発表者名: T Watanabe,I Sasaki,A Sugita,K Fukushima,K Futami,T Hibi,M Watanabe
  • 雑誌名: Hapato-Gastroenterology 巻: 59 ページ: 1081-1086
  • 査読あり
• [雑誌論文] 消化管術後の便通異常 (2012)
  • 著者名/発表者名: 福島浩平，羽根田祥，渡辺和宏
  • 雑誌名: medicina 巻: 49 ページ: 295-297
• [雑誌論文] 炎症性腸疾患に対する外科治療と薬物療法の位置づけ． (2012)
  • 著者名/発表者名: 羽根田祥，内藤剛，小川仁，鹿卿昌之，三浦康，柴田近，海野倫明，福島浩平
  • 雑誌名: 外科 巻: 74 ページ: 1483-1488
• [学会発表] Surgical Site Infection予防最新プラクティス炎症性腸疾患手術例における切開創手術部位感染予防有効な予防策と問題点の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 髙橋賢一,舟山裕士,徳村弘実,豊島隆,武者宏昭,西條文人,松村直樹,野村良平,武藤満完,安本明浩,松村勝,山田佳緒里,福島浩平,小川仁,羽根田祥,渡辺和宏,鈴木秀幸,佐々木巌
  • 学会等名: 第112回日本外科学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2013-11-28
• [学会発表] 潰瘍性大腸炎に対する多施設共同手術部位感染症サーベイランス (2013)
  • 著者名/発表者名: 荒木俊光,大北喜基,内野基,池内浩基,佐々木巌,舟山裕士,福島浩平,二見喜太郎,前田清,飯合恒夫,板橋道朗,小林美奈子,毛利靖彦,楠正人
  • 学会等名: 第26回日本外科感染症学会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2013-11-26
• [学会発表] 難治性潰瘍性大腸炎の治療選択(寛解導入と寛解維持)タクロリムスとインフリキシマブの登場は潰瘍性大腸炎の外科治療移行のタイミングや手術成績に影響を与えたか? (2013)
  • 著者名/発表者名: 高橋賢一,舟山裕士,生澤史江,西條文人,福島浩平,小川仁,羽根田祥,渡辺和宏,神山篤史,鈴木秀幸
  • 学会等名: 第68回日本大腸肛門病学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-11-15
• [学会発表] ともに大腸全摘に至った重症潰瘍性大腸炎の父子例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 虻川大樹,村山晶俊,梅林宏明,阿部弘,稲垣徹史,三浦克志,天江新太郎,佐藤智行,中村恵美,武山淳二,福島浩平,武田弘明,磯部秀樹
  • 学会等名: 第40回日本小児栄養消化器肝臓学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2013-11-01
• [学会発表] Crohn病症例の大腸(亜)全摘術におけるHALSの適応と成績 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高橋賢一,舟山裕士,生澤史江,徳村弘実,豊島隆,武者宏昭,西條文人,松村直樹,武藤満完,安本明浩,福島浩平,小川仁,羽根田祥,渡辺和宏,鈴木秀幸,佐々木巖
  • 学会等名: 第25回日本内視鏡外科学会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2012-12-06
• [学会発表] 炎症性腸疾患手術例に対する術前の完全静脈栄養の栄養アセスメント蛋白改善効果に関する検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高橋賢一,舟山裕士,生澤史江,徳村弘実,豊島隆,武者宏昭,西條文人,鈴木洋,松村直樹,武藤満完,安本明浩,又吉信貴,澤田健太郎,柴原みい,福島浩平,小川仁,渡辺和宏,羽根田祥,鈴木秀幸,佐々木巖
  • 学会等名: 第49回日本外科代謝栄養学会
  • 発表場所: 浦安
  • 年月日: 2012-07-05
• [学会発表] Surgical Site Infection予防最新プラクティス 炎症性腸疾患手術例における切開創手術部位感染予防 有効な予防策と問題点の検討.
  • 著者名/発表者名: 髙橋賢一，舟山裕士，徳村弘実，豊島隆，武者宏昭，西條文人，松村直樹，野村良平，武藤満完，安本明浩，松村勝，山田佳緒里，福島浩平，小川仁，羽根田祥，渡辺和宏，鈴木秀幸，佐々木巌
  • 学会等名: 第112回日本外科学会
  • 発表場所: 幕張
• [学会発表] 炎症性腸疾患に対する外科治療の現況と展望 クローン病の手術症例における腸管不全（短腸症候群）の実態 多施設共同研究
  • 著者名/発表者名: 渡辺和宏，佐々木巌，福島浩平，舟山裕士，杉田昭，二見喜太郎，池内浩基，根津理一郎，水島恒和，亀岡信悟，楠正人，吉岡和彦，畠山勝義，藤井久男，渡邉聡明，渡邉昌彦，渡辺守，
  • 学会等名: 第112回日本外科学会
  • 発表場所: 幕張
• [学会発表] 炎症性腸疾患手術例に対する術前の完全静脈栄養の栄養アセスメント蛋白改善効果に関する検討.
  • 著者名/発表者名: 髙橋賢一，舟山裕士，池澤史江，徳村弘実，豊島隆，武者宏昭，西條文人，鈴木洋，松村直樹，武藤満完，安本明浩，又吉信貴，澤田健太郎，柴原みい，福島浩平ほか
  • 学会等名: 第49回 外科と代謝・栄養
  • 発表場所: 浦安
• [学会発表] IBD診療における外科と内科の接点（難治症例の治療方針）炎症性腸疾患手術例に対する術前の完全静脈栄養の意義 栄養改善効果の面からの検討.
  • 著者名/発表者名: 髙橋賢一，舟山裕士，池澤史江，西條文人，福島浩平，小川仁，羽根田祥，渡辺和宏，鈴木秀幸，佐々木巌
  • 学会等名: 第49回日本大腸肛門病学会
  • 発表場所: 福岡
• [図書] 「大腸全摘術後残存象徴の適応現象について」,炎症性腸疾患外科治療のすべて(佐々木巌、杉田昭、二見喜太郎編) (2013)
  • 著者名/発表者名: 福島浩平、羽根田祥、佐々木巌
  • 出版者: EDICAL VIEW社東京
• [図書] 「回腸嚢炎(pouchitis)」,炎症性腸疾患外科治療のすべて(佐々木巌、杉田昭、二見喜太郎編) (2013)
  • 著者名/発表者名: 福島浩平、渡辺和宏、佐々木巌
  • 出版者: MEDICAL VIEW社東京
• [図書] 炎症性腸疾患外科治療のすべて 大腸全摘術後残存象徴の適応現象について (2013)
  • 著者名/発表者名: 福島浩平ほか
  • 総ページ数: 272
  • 出版者: メジカルビュー社
• [図書] 炎症性腸疾患外科治療のすべて 回腸嚢炎 (2013)
  • 著者名/発表者名: 福島浩平ほか
  • 総ページ数: 272
  • 出版者: メジカルビュー社
• [図書] Nano-Biomedical Engineering 2012 (2012)
  • 著者名/発表者名: 福島浩平
  • 出版者: Imperial College Press
• [備考]
  • URL: http://www.fukushimalab.med.tohoku.ac.j