研究課題
挑戦的萌芽研究
大腸癌モデルラットにおいて,7-tesla超高磁場MRIを用いた粘膜ムチン強調撮像法を開発し,腫瘍-正常境界部の判定が容易になるか検討した.高鉄ジアミン染色液(HID)の浸透染色液は粘膜杯細胞に特異的に反応し,粘膜強調画像を得る事ができた。DMH誘発ラット発癌モデルでは,肉眼的には把握不可能であった正常-腫瘍境界部の決定が容易になった.本研究で開発された,HID浸透染色によるMRI-粘膜ムチン強調撮像法はラット大腸癌発癌モデルでの粘膜内伸展の画像化を可能にし,正常―腫瘍境界部の客観的診断法と有用であった.本法は大腸のEMR/ESD材料における新たな腫瘍範囲評価法となる可能性が示唆された.
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