研究課題
挑戦的萌芽研究
アトピー性皮膚炎は、緑膿菌由来セラミダーゼ(PaCDase)によって分解・減少し、増悪することが示唆されているが、その分子機構は明らかになっていない。そこで、本研究ではヒト表皮スキンシートを用いて、PaCDaseによるケラチノサイトの免疫応答について検討した。3次元培養正常ヒトケラチノサイトはPaCDaseによってTNF-αやIL-8など様々な遺伝子の発現レベルを上昇させた。セラミド代謝産物の中では、sphingosine-1-phosphate (S1P)がケラチノサイトからTNF-αの産生を引き起こし、TNF-αによってIL-8など様々なサイトカイン産生が誘導されることが明らかとなった。
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