| 研究概要 |
TRAILは、癌細胞特異的にアポトーシスを誘導するサイトカインであり、癌予防に寄与している。申請者らは、TRAILの分泌機構としてMMP-8の関与を見出した。さらに、好中球のMMP-8放出を促進し、TRAIL放出を著明に促進する成分として酪酸菌を報告した（Int J Oncol,42,903,2013）。さらなる分子標的癌予防法の提案を目指し、MMP-8、TRAILの産生を誘導する新たな癌予防食品成分を見出すことを第一の目的とした。
免疫賦活作用を有する成分を中心に、複数の候補薬剤から探索を行った結果、本研究期間内では酪酸菌に比して十分な効果を有するものは見出すことができなかった。
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