研究課題
挑戦的萌芽研究
フィラグリンは皮膚バリアの構成蛋白である。前駆体であるプロフィラグリンは蛋白分解酵素によってリンカー部分が切れフィラグリンモノマーとなるが、そのプロセッシング過程は明らかではない。カリクレイン‐5(KLK5)は皮膚における主なセリンプロテアーゼである。我々はKLK5がプロフィラグリンのプロセッシング酵素であることを見出した。それを検討するために、リンカーを含む合成蛋白を作成し、KLK5の切断活性を確認した。さらにPLP法、免疫組織化学法、免疫電顕法でKLK5とプロフィラグリンは顆粒層で共存することが判明した。培養角化細胞においてKLK5をノックダウンしたところプロフィラグリン量が増加した。
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