研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究の目的は「低酸素領域の量ではなく変動度合いがグリオーマの治療予後に大きく関わっている」と仮説を立て、これを検証する事であった。まず18F-FMISOを複数回投与して連続撮像するsequential PETによって間欠的低酸素の描出を試みたが、放射能減衰には長時間必要であり短時間で変動する間欠的低酸素を明らかにすることは出来なかった。しかし、電子スピン共鳴ESRを用いることでマウスグリオーマ内の低酸素領域を描出する事に成功し、間欠的低酸素の解析法として利用できる可能性を示すことが出来た。加えて、グリオーマに対する低酸素細胞標的放射線増感剤としてドラニダゾールが有効であることも明らかにした。
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