研究課題
挑戦的萌芽研究
今回我々は、肝癌発癌メカニズムを細胞生物学的に解明することを目指して、遺伝子改変発癌モデルマウスを用いて肝癌幹細胞の起源を解明するとともに、発癌過程における遺伝子発現変化を検証する実験を行った。まず、CAG promoter 制御下に発現する発癌遺伝子の一種であるヒト c-Myc と ER の融合蛋白を発現する遺伝子改変マウスを作成することに成功した。作成した遺伝子改変マウス胎仔から我々がすでに確立した cell aggregate 法により胎仔肝前駆細胞を採取すると共に、成体マウスから成熟肝細胞を採取した。遺伝子改変マウスの繁殖に難渋したため現時点では十分なサンプル数を獲得しえておらず、その増加に努めている。今後は、各分化段階の肝細胞(前駆細胞・成熟肝細胞)に対してタモキシフェン投与を行い種々の発癌段階の細胞を獲得する予定である。
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Cell Transplant
巻: 21(11) 号: 11 ページ: 2351-62
10.3727/096368912x636957