平成24年度は初期研修医を対象に「解剖学的知識」を問う質問と「解剖学的位置関係」を問う質問を行った。3D解剖アトラスは「解剖学的位置関係」に関する学習効率が有意に改善した。平成25年度は大腿神経、坐骨神経、閉鎖神経の3D解剖アトラスを作成した。3D解剖アトラスを解剖進行のリファレンスとして使用し有用性を検証した。その結果、「3D解剖アトラスは有用か」の質問に対し4.1 ± 0.9 (5:良い、1悪い)と良好な結果を得た。3D解剖アトラスは立体的に解剖が把握できるだけでなく、解剖を進めたり、戻したりすることができるため、臨床解剖のリファレンスに適していたと推定される。
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