糖鎖生物学を利用した膀胱癌に対する新規膀胱内注入療法の開発

• 研究課題/領域番号: 24659709
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 泌尿器科学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 三塚 浩二 東北大学, 大学病院, 助教 (80568171)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円); 2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: 泌尿器癌 / 糖鎖 / 膀胱癌 / 腎癌 / GM3 / 悪性度 / 膀胱内注入 / 国際情報交換

研究成果の概要

癌細胞の細胞膜に存在する糖鎖は癌細胞の運動能や浸潤能などと関連し、癌の悪性度と深く関連していることが知られている。泌尿器癌ではこれまでに種々の癌細胞や人の組織における糖鎖と予後に関する解析が行われている。我々はその中でも膀胱癌におけるGM3糖鎖の発現とその意義に着目し、膀胱癌細胞においてGM3糖鎖がCD9やIntegrinと複合体を形成し癌の悪性度と大きく関連することを示した。このGM3やCD9などの発現をコントロールすることにより癌の悪性度を制御できることが細胞を使用した基礎実験で明らかにすることができた。今後このGM3を用いた膀胱癌の治療に応用することが期待できる。

研究成果

• [雑誌論文] Low-dose maintenance gemcitabine-carboplatin chemotherapy could be an alternative to continuous standard chemotherapy for patients with metastatic urothelial carcinoma. (2014)
  • 著者名/発表者名: Mitsuzuka K, Yamashita S, Namiki S, Yamada S, Sato K, Saito H, Kaiho Y, Ito A, Nakagawa H, Arai Y.
  • 雑誌名: International Journl of Urology 巻: 21 号: 11 ページ: 1114-1119
  • DOI: 10.1111/iju.12532
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ganglioside disialosyl globopentaosylceramide is an independent predictor of PSA recurrence-free survival following radical prostatectomy. (2014)
  • 著者名/発表者名: Shimada S, Ito A, Kawasaki Y, Kakoi N, Taima T, Mitsuzuka K, Watanabe M, Saito S, Arai Y.
  • 雑誌名: Prostate Cancer and Prostatic Disease. 巻: 17 号: 2 ページ: 199-205
  • DOI: 10.1038/pcan.2014.9
  • 査読あり
• [雑誌論文] Docetaxel, cisplatin and 5-fluorouracil chemotherapy with concurrent radiation for unresectable advanced urethral carcinoma. (2014)
  • 著者名/発表者名: Itoh J, Mitsuzuka K, Kimura S, Tanaka T, Yamamuro T, Yamashita S, Yamada S, Saito H, Kaiho Y, Arai Y.
  • 雑誌名: International journal of urology 巻: 21 号: 4 ページ: 422-424
  • DOI: 10.1111/iju.12333
  • 査読あり
• [学会発表] 前立腺癌におけるDSGb5糖脂質発現の意義 (2014)
  • 著者名/発表者名: 嶋田修一、三塚浩二、他６名
  • 学会等名: 第２３回泌尿器分子細胞研究会
  • 発表場所: 山形市