研究概要 |
放射線による皮膚への影響をマウスを使って調べた。10Gy×1,および5Gy×2を照射し、1,2,4週後、また3,6か月後に調べた。照射後には組織傷害が起こり、炎症や浮腫を伴う治癒反応がみられた。真皮内の毛細血管数、真皮の厚さ、また皮下脂肪組織の厚さは5Gy×2においてより減少していた。一方、表皮の厚さなどは10Gy×1,でより強い傷害が認められた。短期的には毛包数や血管数は減少したが、長期的には回復した。しかし、5Gy×2において皮下組織の傷害は強く、10Gy×1において表皮の障害が大きかった。
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