研究課題
若手研究(A)
天然ダムの侵食・決壊機構の解明を目指し、国内最大規模の大型水路模型を利用した実証実験を実施した。大型水路は、長さが20m超、幅1mで、天然ダム背後の水位を徐々にあげて(流量0.001m3/s)天然ダムを決壊させた。天然ダムの密度が小さい場合は、末端侵食から発生し、越流が開始してほどなくダム全体が決壊した。一方、密度が大きい場合は越流により水溝が形成され侵食が生じたが全体の決壊には至らなかった。ダム全体が崩壊して決壊に至るかどうかについては、ダムを形成する土砂の単位体積重量が大きく影響を及ぼすことが明らかになった。