コンクリート中における骨材の体積変化機構の地質・岩石学的解明

• 研究課題/領域番号: 24686052
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 一部基金
• 研究分野: 土木材料・施工・建設マネジメント
• 研究機関: 独立行政法人港湾空港技術研究所
• 研究代表者: 川端 雄一郎 独立行政法人港湾空港技術研究所, その他部局等, その他 (10508625)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 26,910千円 (直接経費: 20,700千円、間接経費: 6,210千円); 2014年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2013年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円); 2012年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
• キーワード: ASR / 収縮 / 膨張予測 / 岩石学的評価 / コンクリート / 骨材 / 岩石学 / 骨材収縮

研究成果の概要

本研究は，岩石学的特長と骨材の体積変化挙動の関係について検討し，また骨材に起因するコンクリートの体積変化に及ぼす相互作用を明らかにすることを目的とした．まず，各種骨材を用いたコンクリートの膨張挙動をモデル化した．また，セメント系材料の相組成から硬化体の空隙水組成を推定する手法を提案し，これによりASR膨張に及ぼす空隙水組成の影響を定量的に評価できた．さらに，室内試験に基づく実環境におかれたコンクリートのASR膨張挙動を予測する手法を提案した．骨材の収縮に関して，収縮量は変質～変成作用，母岩の堆積年代，母岩の岩質で概ね説明することができた．

研究成果

• [雑誌論文] 原子力施設におけるアルカリ骨材反応の一考察 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山田一夫，川端雄一郎，小川彰一，丸山一平
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: 68 号: 1 ページ: 457-464
  • DOI: 10.14250/cement.68.457
  • NAID: 130005129403
  • ISSN: 0916-3182, 2187-3313
  • 査読あり
• [雑誌論文] 重量コンクリートを用いた鉄筋コンクリートはりの構造性能 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎，加藤絵万，岩波光保，河村直哉
  • 雑誌名: コンクリート工学年次論文集 巻: 36 ページ: 1768-1773
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 委員会報告：ASR診断の現状とあるべき姿研究委員会 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山田一夫，川端雄一郎，久保善司，合田寛基，佐川康貴，広野真一
  • 雑誌名: コンクリート工学年次論文集 巻: 36 ページ: 1-9
• [雑誌論文] アルカリシリカ反応入門（2）アルカリシリカ反応の基礎～抑制対策～ (2014)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎
  • 雑誌名: コンクリート工学 巻: 52 ページ: 1018-1024
• [雑誌論文] コンクリートのASRによる膨張挙動予測に関する研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小川彰一，山田一夫，大迫政浩，佐川康貴，川端雄一郎
  • 雑誌名: コンクリート技術大会概要集 巻: 4 ページ: 43-46
• [雑誌論文] 重量コンクリートの港湾構造物への適用に関する実験的検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎，加藤絵万，河村直哉，山路徹，岩波光保
  • 雑誌名: 港湾空港技術研究所資料 巻: 1287 ページ: 1-18
  • NAID: 40020139072
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Simplified quantitative estimation of ASR expansion using acceleration ratio based on CPT results (2014)
  • 著者名/発表者名: Yuichiro Kawabata, Kazuo Yamada, Shoichi Ogawa, Yasutaka Sagawa and Mashiro Ohsako
  • 雑誌名: Proceedings of Concrete Innovation Conference 巻: 1 ページ: 1-10
  • 査読あり
• [雑誌論文] 加速コンクリートプリズム試験を用いたコンクリートのASR膨張の簡易予測 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎，山田一夫，小川彰一，佐川康貴
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: 67 ページ: 449-455
  • 査読あり
• [雑誌論文] セメント系材料により生成される水和物の相組成とASR膨張抑制効果の関係 (2013)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎，山田一夫，松下博通
  • 雑誌名: 土木学会論文集E2（材料・コンクリート構造） 巻: 69 号: 4 ページ: 402-420
  • DOI: 10.2208/jscejmcs.69.402
  • NAID: 130004962060
  • ISSN: 2185-6567
  • 査読あり
• [雑誌論文] 加速コンクリートプリズム試験を用いたコンクリートのASR膨張予測に関する試み (2013)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎，山田一夫，小川彰一，大迫政浩
  • 雑誌名: コンクリート構造物の補修，補強，アップグレード論文報告集 巻: 13 ページ: 453-458
  • 査読あり
• [雑誌論文] 岩石学的評価に基づいた空港コンクリート舗装のASR劣化事例解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 河村直哉，川端雄一郎，片山哲哉
  • 雑誌名: コンクリート工学年次論文集 巻: 35 ページ: 1015-1020
  • 査読あり
• [雑誌論文] 重晶石および人工重量骨材を用いたコンクリートの力学特性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎，加藤絵万，岩波光保，河村直哉
  • 雑誌名: コンクリート工学年次論文集 巻: 35 ページ: 1477-1482
  • 査読あり
• [雑誌論文] Enhanced Long-Term Resistance of Concrete with Marine Sessile Organisms to Chloride Ion Penetration (2012)
  • 著者名/発表者名: Yuichiro Kawabata, Ema Kato and Mitsuyasu Iwanami
  • 雑誌名: Journal of Advanced Concrete Technology 巻: 10 号: 4 ページ: 151-159
  • DOI: 10.3151/jact.10.151
  • NAID: 130001924849
  • ISSN: 1346-8014, 1347-3913
  • 年月日: 2012-04-20
  • 査読あり
• [雑誌論文] 製鋼スラグ混合土の配合・混合条件がその力学特性に与える影響について (2012)
  • 著者名/発表者名: 平井壮, 水谷崇亮, 菊池喜昭, 川端雄一郎
  • 雑誌名: 港湾空港技術研究所報告 巻: 51 ページ: 77-106
• [雑誌論文] Fracture Prediction in Reinforced Concrete Using Mechanoluminescent Sensor (2012)
  • 著者名/発表者名: Chenshu LI, Chao-Nan XU, Daisuke ONO, Naohiro UENO and Yuichiro KAWABATA
  • 雑誌名: 実験力学 巻: 12 号: Special_Issue ページ: s205-s208
  • DOI: 10.11395/jjsem.12.s205
  • NAID: 10031048035
  • ISSN: 1346-4930, 1884-4219
  • 査読あり
• [雑誌論文] Application of fall-field non-contact measurement technique to clarification of deterioration mechanism on constructional material (2012)
  • 著者名/発表者名: H. Goda, M. Hibino, Y. Kawabata, M. Uchino and H. Matsuda
  • 雑誌名: Bridge Maintenance, Safety, Management, Resilience and Sustainability ページ: 2182-2189
  • 査読あり
• [雑誌論文] アルカリシリカ反応を生じた構造物の診断に対する技術者の意識調査─ASR診断の現状とあるべき姿研究委員会の活動─ (2012)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎, 山田一夫, 古賀裕久, 久保善司
  • 雑誌名: コンクリート工学 巻: 50 号: 7 ページ: 593-600
  • DOI: 10.3151/coj.50.593
  • NAID: 10030438473
  • ISSN: 0387-1061, 2186-2753
• [学会発表] アルカリ骨材反応の抑制効果の評価方法と膨張予測の新しい考え方 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山田一夫，大迫政浩，小川彰一，佐川康貴，川端雄一郎
  • 学会等名: 第69回土木学会年次学術講演会
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 2014-09-10 – 2014-09-12
• [学会発表] 急速膨張性および遅延膨張性骨材を用いたコンクリートにおけるASR膨張挙動の予測 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山田一夫，大迫政浩，小川彰一，佐川康貴，山本大介，川端雄一郎
  • 学会等名: 第69回土木学会年次学術講演会
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 2014-09-10 – 2014-09-12
• [学会発表] 加速コンクリートプリズム試験を用いたコンクリートのASR膨張予測に関する試み (2013)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎
  • 学会等名: コンクリート構造物の補修，補強，アップグレードシンポジウム
  • 発表場所: 京都テルサ
• [学会発表] 岩石学的評価に基づいた空港コンクリート舗装のASR劣化事例解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 河村直哉
  • 学会等名: コンクリート工学年次大会2013
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
• [学会発表] 重晶石および人工重量骨材を用いたコンクリートの力学特性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎
  • 学会等名: コンクリート工学年次大会2013
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
• [学会発表] 応力発光センサによる暗視野下におけるコンクリートのひび割れ検出について (2012)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎
  • 学会等名: 日本材料学会コンクリート工事用樹脂部門委員会
  • 発表場所: 日本材料学会
  • 年月日: 2012-09-12
• [学会発表] 海洋環境に暴露されたコンクリートの自然治癒現象 (2012)
  • 著者名/発表者名: 川端雄一郎
  • 学会等名: 日本学術振興会建設材料第76委員会第407回会議
  • 発表場所: 学士会館
  • 年月日: 2012-07-20
• [図書] コンクリート診断学（仮）-アルカリ骨材反応の的確な診断と抑制対策および岩石学的評価の基礎- (2015)
  • 著者名/発表者名: 鳥居和之，片山哲哉 監修，山田一夫 編集 （川端担当：6章，付録B,C）：）
  • 総ページ数: 457
  • 出版者: 森北出版