研究課題
若手研究(A)
本研究では既に,ネコブセンチュウの感染の初期過程を再現・解析するための実験系として,タバコBY-2培養細胞へのマイクロインジェクションによるエフェクターアッセイ系を開発している。このアッセイ系を用いた解析により,ネコブセンチュウの分泌物が植物細胞を操作していること,また,この分泌物が植物細胞に直接注入される必要があることを見いだしている。このことは,このエフェクターが細胞膜上のレセプター等を介して機能するのではなく,宿主植物の細胞内に入り込んで機能することを示唆する。ネコブセンチュウのもつmicroRNAを解析した結果から植物寄生性センチュウ,ネグサレセンチュウとネコブセンチュウに共通のmicroRNA,およびネコブセンチュウに特異的なものを同定している。一方,上記アッセイ系により90塩基からなるRNA分子を見いだしており,その塩基配列および2次構造等から,このRNAが植物細胞内で機能すると考えられた。この90塩基のRNAについて,その作用機作を解明するため,誘導的過剰発現系を用いた解析を行った。さらに,このRNAをミヤコグサ形質転換根に導入し,根の成長や生理機能,および核の分裂に対する効果を解析した。なお、2013年度途中に、姓をGotoからBartlemに変更した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)
Journal of Experimental Botany
巻: 65 号: 7 ページ: 1789-1798
10.1093/jxb/ert415
Journal of Bioscience and Bioengineering
巻: --
Plant Science
巻: 213 ページ: 9-17
10.1016/j.plantsci.2013.08.004