研究課題
若手研究(B)
装置や環境を十分に整備して脳波を測定しても,また,測定後に信号処理を施しても,雑音を除去することは不可能である.そこで本研究では,測定した脳波には雑音が混入することを前提に,言語処理の分野で研究してきた言葉の連想技術を応用し,連想構造を脳波に適用することで雑音に頑健な脳波解析手法を提案した.今回は,推定する感情を4種類とし,被験者本人の脳波データを使用しない最も厳しい条件下での評価実験の結果,感情推定精度は34.7%となった.また,本人の脳波データも利用することで,55.5%の精度になることも同時に確認した.このことから,実環境でも利用できる技術にできる知見を得ることができた.
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