研究課題
若手研究(B)
脳の発生において機能の異なる神経がどのようにその数を調整しながら産生されるのかそのメカニズムはほとんど分かっていない。本研究では、胎児期に初期の神経で発現する増殖因子FGF18が神経幹細胞を制御することによって、後期に産生される神経の数を制御する事を発見した。FGF18は脳の発生の中期から後期にかけて初期に産生された神経で発現しており、FGF18遺伝子欠損マウスは、後期の産生される神経の特異的な減少が見られた。この事は、初期に産生された神経細胞がFGF18を分泌することにより、つぎに産生される後期の神経の生産量を神経幹細胞の維持を介して制御すると言うフィードバック制御の可能性を示唆している。
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