研究課題
若手研究(B)
われわれは骨折治療に用いる鋼線を光触媒処理し,紫外線照射による感染予防効果を確認し,すでに臨床応用している.しかし,生体内人工物には紫外線が到達しないため,侵入できる超音波を用いて光触媒を励起させ,殺菌やバイオフィルムの分解を行う手法を考案し,これを早期の感染症対策に応用することを目的とした.in vivo実験と動物実験では,熱による有害作用を生じずに,効果の生じる至適超音波強度を決定することは困難であった.一方,光触媒酸化チタンピンを用いての臨床における研究も施行した.創外固定治療時のピン刺入部の細菌感染予防効果は特に重症の感染の予防に効果があることを示すことができた.
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