研究課題/領域番号 |
24700573
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | くらしき作陽大学 |
研究代表者 |
糟谷 由香 くらしき作陽大学, 音楽学部, 講師 (60412219)
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研究協力者 |
十一 元三
趙 朔
LaGasse Blythe
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 音楽療法 / 音楽リハビリテーション / 注意機能 / 児童 / 脳活動 / 注意訓練 / 自閉症 / 発達障害 / 注意検査 / 実験研究 / 注意制御 / 定型発達児 / 音楽活動 / 注意機能検査 / 実験 / 音楽 / ゲーム / NIRS / 注意の切り替え / 注意コントロール / NIRS / 行動検査 / 児童用注意機能検査 / 音楽課題 / 自閉症スペクトラム障害 / 音楽的訓練 / 光脳機能測定 |
研究成果の概要 |
本研究では、音楽介入がどのような認知機能の改善に有効であるかを調べる第一歩として、認知発達上重要な役割を果たしている注意に注目し、音楽介入が定型発達児の注意にもたらす影響を調べた。音楽活動とゲーム活動の前後を比較した結果、音楽活動後で参加児らの注意全般に有意な改善を認めた。この結果は、児童の注意機能の改善に対する音楽活動の有効性を最初に示したものであり、発達障害児に多くみられる注意の問題の改善に対する臨床研究および臨床応用を支持するものである。 近赤外線分光法を用いて活動前後の注意検査中の脳活動についても調べたが、独自に開発した解析ソフトを使用して、現在解析を進めている段階である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
児童の認知障害への対処法のひとつとして音楽が臨床応用されてきたが、音楽がどのような機序で認知機能を改善するのかについて多くは未知のままである。本研究において、音楽活動が児童の注意機能の改善に効果があることがわかり、音楽が注意をひきつけるだけでなく、注意の選択や分配など注意全般の訓練媒体となりうる可能性が示された。認知および行動発達の基盤となる注意機能訓練に音楽を用いる根拠が示され、児童らの快感情を刺激しながら行える認知訓練の効果を示唆しており、この成果は音楽リハビリテーションのみでなく、療育や教育などの分野にも重要な示唆を与えるものである。
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