研究課題
若手研究(B)
高強度運動(IE)時の努力感増加が過呼吸を誘発するメカニズムを検討した。筋グリコーゲン操作および筋電図解析により、努力感増加時には活動筋への運動指令が低下するが、努力感増加の抑制によって運動指令の低下が抑制されることが示された。このことから、努力感誘発性過呼吸には一次運動野興奮性の低下が関連している可能性が示唆された。その関連性を経頭蓋磁気刺激法を用いて検討したが、上記仮説を実証するに至らなかった。一方、呼吸努力を伴う呼吸によって活動筋の皮質脊髄路興奮性が増加したことから、IE時の過呼吸は恒常性維持機構とは異なるメカニズムで筋活動を支える役割を有している可能性が示唆された。
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