高校の教科「情報」でコンピュータの計算誤差に関する授業実践を行うために、コンセプトマップを用いて授業改善を行った。計算誤差の研究は進んでおり、基本的な知識も普通は大学の授業で行う。そのような内容を高校生レベルで授業化する。大学院生に授業作りをさせ、本研究では、授業作りにコンセプトマップを取り入れさせて、授業後にコンセプトマップの威力について考察させた。2回の実践授業で、生徒の反応を思い返したところ、反応の薄かった場面は、コンセプトマップでつながりを表す線を引きにくい内容であった。このことから、集団知識を分析することは十分できるという手ごたえを得た。
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