発がんシグナルが誘導するＤＮＡ複製ストレス応答ークロマチン分子動態と治療への展開

• 研究課題/領域番号: 24700952
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 発がん
• 研究機関: 群馬大学
• 研究代表者: 関本 隆志 群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (20436322)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 複製ストレス / Y-familyポリメラーゼ / 発がん遺伝子 / 発がん / DNA再複製 / がん遺伝子

研究成果の概要

発がんシグナルによる複製開始の過剰な活性化が、DNA再複製による遺伝子増幅をはじめとするゲノム不安定性を介して腫瘍形成を促進すると提唱されている。我々は、再複製にY-familyポリメラーゼ(Y-Pol)が複製ポリメラーゼと独立して関与することを見いだした。この研究成果は、発がん初期におけるゲノム不安定性の機構に新しい知見を提供する。また、複製忠実度の低いY-Polの関与は、がんゲノムにおいてコピー数の変化やDNA再構成とともに点突然変異が多く検出されることと合致する。我々の知見は、前がん病変から発がんへの悪性化メカニズムの一端を解明し、新たな治療法の開発へとつながる可能性がある。

研究成果

• [雑誌論文] Both high-fidelity replicative and low-fidelity Y-family polymerases are involved in DNA rereplication. (2015)
  • 著者名/発表者名: Sekimoto T, Oda T, Kurashima K, Hanaoka F, Yamashita T
  • 雑誌名: Mol Cell Biol 巻: 35 号: 4 ページ: 699-715
  • DOI: 10.1128/mcb.01153-14
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] DNA polymerase η (Polη) suppresses c-myc-induced replication stress (2014)
  • 著者名/発表者名: 倉島公憲、小田司、関本隆志、花岡文雄、山下孝之
  • 学会等名: 第73回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2014-09-25 – 2014-09-27
• [学会発表] Inhibition of Heat Shock Factor 1 (HSF1) selectively activates cellular senescence program in Ras V12-transformed cells (2014)
  • 著者名/発表者名: 小田司、関本隆志、倉島公憲、山下孝之
  • 学会等名: 第73回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2014-09-25 – 2014-09-27
• [学会発表] ポリメラーゼηはがん遺伝子が誘導するDNA再複製に関与する (2014)
  • 著者名/発表者名: 関本隆志
  • 学会等名: がん支援活動冬期公開シンポジウム
  • 発表場所: 学術総合センター一橋講堂
• [学会発表] Y-familyポリメラーゼは発がんシグナルが誘導するDNA再複製に関与する (2013)
  • 著者名/発表者名: 関本隆志
  • 学会等名: 第72回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] DHRS2は熱ショック転写因子HSF1抑制で誘導される細胞老化に関与する (2013)
  • 著者名/発表者名: 小田司
  • 学会等名: 第72回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
• [学会発表] ポリメラーゼηは発がんシグナルが誘導するDNA再複製に関与する (2013)
  • 著者名/発表者名: 関本隆志
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
• [学会発表] DHRS2は、熱ショック転写因子HSF1の発現抑制で誘導される細胞老化に関与する可能性がある (2013)
  • 著者名/発表者名: 小田司
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
• [学会発表] c-MycによるDNA複製ストレスにDNAポリメラーゼηが関与する (2013)
  • 著者名/発表者名: 倉島公憲
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
• [学会発表] ポリメラーゼηは発がんシグナルが誘導するDNA再複製とDNA損傷応答に関与する (2012)
  • 著者名/発表者名: 関本隆志
  • 学会等名: 第71回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: ロイトン札幌
• [学会発表] Y-family DNAポリメラーゼは、発がんシグナルが誘導するDNA再複製に関与する (2012)
  • 著者名/発表者名: 関本隆志
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
• [学会発表] 熱ショック応答転写因子Heat shock factor 1 (HSF1)の抑制による細胞老化の誘導機構:DHRS2とp300/CBPの関与 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小田司
  • 学会等名: 第35回日本分子生物学会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
• [備考] 群馬大学生体調節研究所
  • URL: http://www.imcr.gunma-u.ac.jp
• [備考] 群馬大学生体調節研究所遺伝子情報分野
  • URL: http://molgen.imcr.gunma-u.ac.jp
• [備考] 群馬大学生体調節研究所遺伝子情報分野
  • URL: http://molgen.imcr.gunma-u.ac.jp
• [備考] 群馬大学生体調節研究所遺伝子情報分野
  • URL: http://www.imcr.gunma-u.ac.jp/lab/molgen/