研究課題
若手研究(B)
肝細胞癌の発生・進展に関連する遺伝子を同定することを目的とし、171例の癌部・非癌部を用いて定量的PCR解析を行い、レチノイン酸応答性遺伝子の発現解析を行った。統計学的解析の結果、OTUD7B遺伝子の癌部における発現が患者の生存期間に影響を与え、その発現低下は予後不良と有意に相関していた。肝癌細胞株を用いたin vitroでの機能解析により、OTUD7BはNF-kBシグナルの抑制制御に働いていることが示され肝癌細胞の生存に影響を与えた。これらの結果はOTUD7Bがレチノイン酸の抗腫瘍効果の実行因子のひとつであり、肝細胞癌の治療標的分子としての応用の可能性を示唆した。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (34件) 図書 (7件)
Journal of Gastroenterology and Hepatology
巻: 1 号: S1 ページ: 33-7
10.1111/jgh.12031
Journal of Hepatology
巻: 59 ページ: 1037-44
巻: -
酸化ストレスと肝疾患
巻: 第8巻 ページ: 111-115