エコロジカル・タイム・ロス指標の開発とＥＳＤでの活用

• 研究課題/領域番号: 24710043
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 環境影響評価・環境政策
• 研究機関: 福島大学
• 研究代表者: 後藤 忍 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (70334000)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円); 2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2013年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2012年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
• キーワード: 原子力教育 / 放射線教育 / ESD / 批判的思考力 / 公平性 / 環境指標 / 物質フロー / リスク・コミュニケーション / 原発政策 / 批判力 / 原子力 / 持続可能性 / 総合的環境指標 / エネルギー

研究成果の概要

本研究は，2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故について，「環境指標を用いた原発事故の影響に関する評価」と「持続可能な発展のための教育（ESD）に資する教材の作成や活用」の2つを目的とした。福島県の物質フロー推計では，原発事故に伴う汚染廃棄物は約3,173万トンであり，総物質投入量を上回る量だった。教材については，国が事故の前後に発行した原子力・放射線教育に関する副読本の内容分析を行った結果，偏りが見られることが明らかになった。その教訓を踏まえ，ESDでも重要な能力の一つとされる批判的思考力を育むため，独自の教材を作成した。

研究成果

• [雑誌論文] Fairness in Educational Materials on Nuclear Power and Radiation by the Japanese Government for Formal Education (2016)
  • 著者名/発表者名: Shinobu Goto
  • 雑誌名: The International Journal of Sustainability Education 巻: Volume 12, Issue 2 ページ: 9-24
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Characteristics of Nuclear Power and Radiation Education for Schools in Fukushima Prefecture, Japan (2016)
  • 著者名/発表者名: Shinobu Goto, Itsuki Nozawa, Satomi Iino
  • 雑誌名: International Conference: New Perspectives in Science Education, Conference Proceedings 巻: 5th Edition ページ: 395-404
• [雑誌論文] 福島第一原子力発電所の事故後における福島県の物質フローの推計 (2014)
  • 著者名/発表者名: 後藤 忍
  • 雑誌名: 福島大学地域創造 巻: 第26巻 第1号 ページ: 15-32
  • NAID: 120005479901
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 原子力に関する副読本の比較～日本とドイツ～ (2013)
  • 著者名/発表者名: 後藤 忍
  • 雑誌名: 福島大学地域創造 巻: 第25巻1号 ページ: 65-74
  • NAID: 120005343005
• [雑誌論文] こころのケアとしての、“減思力”の防止――「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」をつくって (2013)
  • 著者名/発表者名: 後藤 忍
  • 雑誌名: 精神医療 巻: No.72 ページ: 41-50
• [学会発表] Characteristics of Nuclear Power and Radiation Education for Schools in Fukushima Prefecture, Japan (2016)
  • 著者名/発表者名: Shinobu Goto, Itsuki Nozawa, Satomi Iino
  • 学会等名: International Conference: New Perspectives in Science Education
  • 発表場所: Grand Hotel Mediterraneo, Florence, Italy
  • 年月日: 2016-03-17
  • 国際学会
• [学会発表] 福島第一原発事故の教訓を伝える施設の取り組み (2016)
  • 著者名/発表者名: 後藤 忍
  • 学会等名: 日本環境教育学会東北地区懇談会
  • 発表場所: 宮城教育大学（宮城県仙台市）
  • 年月日: 2016-02-20
• [学会発表] 教員志望の大学生の放射線教育に関する意識調査～福島大学の学生を対象として～ (2015)
  • 著者名/発表者名: 國井大祐・後藤忍
  • 学会等名: 日本環境教育学会第26回大会
  • 発表場所: 名古屋市立大学 滝子キャンパス（愛知県名古屋市）
  • 年月日: 2015-08-23
• [学会発表] 福島県内の市町村における放射線教育の特性把握 (2015)
  • 著者名/発表者名: 野澤樹・後藤忍
  • 学会等名: 日本環境教育学会第26回大会
  • 発表場所: 名古屋市立大学 滝子キャンパス（愛知県名古屋市）
  • 年月日: 2015-08-23
• [学会発表] Fairness in Public Education and PublicRelations on Japan’s Nuclear Power (2015)
  • 著者名/発表者名: Shinobu GOTO
  • 学会等名: International Conference on Environmental, Cultural, Economic, and Social Sustainability
  • 発表場所: Scandic Hotel Copenhagen Copenhagen, Denmark
  • 年月日: 2015-01-22
• [学会発表] 福島県における原子力および放射線教育の実態と課題 ～中学校理科教員へのアンケートから～ (2014)
  • 著者名/発表者名: 飯野里美，後藤忍
  • 学会等名: 日本環境教育学会
  • 発表場所: 法政大学市ヶ谷キャンパス
  • 年月日: 2014-08-02
• [学会発表] 放射線と被ばくの問題を考えるための副読本の作成 (2012)
  • 著者名/発表者名: 後藤 忍
  • 学会等名: 日本環境教育学会
  • 発表場所: 東京都
• [学会発表] Content analysis of the Japanese government‘s supplementary readers on nuclear power and radiation
  • 著者名/発表者名: Shinobu GOTO and Yuriko SUGAWARA
  • 学会等名: The MacroTrend Conferences
  • 発表場所: ESPACE VOCATION PARIS HAUSSMAN SAINT-LAZARE，Paris, France
• [学会発表] 原子力と放射線に関する副読本の内容分析
  • 著者名/発表者名: 菅原百合子・後藤忍
  • 学会等名: 日本環境教育学会
  • 発表場所: びわこ成蹊スポーツ大学（滋賀県大津市）
• [図書] 検証 福島第一原発事故（うち，第4章の6「福島第一原発事故後のリスク・コミュニケーションの教訓」を担当） (2016)
  • 著者名/発表者名: 原子力資料情報室編
  • 総ページ数: 468
  • 出版者: 七つ森書館
• [図書] 環境政治の展開（うち，第五章「原発政策」を担当） (2016)
  • 著者名/発表者名: 日本臨床政治学会監修・宗像優編
  • 総ページ数: 367
  • 出版者: 志學社
• [図書] 原発事故を子どもたちにどう伝えるか－ESDを通じた学び (2015)
  • 著者名/発表者名: 阿部治[編]
  • 総ページ数: 183
  • 出版者: 合同出版
• [図書] みんなで学ぶ放射線副読本－科学的・倫理的態度と論理を理解する (2013)
  • 著者名/発表者名: 後藤 忍 編著
  • 総ページ数: 133
  • 出版者: 合同出版
• [図書] 東日本大震災後の環境教育 (2013)
  • 著者名/発表者名: 日本環境教育学会 編
  • 総ページ数: 211
  • 出版者: 東洋館出版社
• [図書] 原発災害とアカデミズム－福島大・東大からの問いかけと行動 (2013)
  • 著者名/発表者名: 福島大学原発災害支援フォーラム×東京大学原発災害支援フォーラム
  • 総ページ数: 274
  • 出版者: 合同出版