放射線照射による脳機能障害の発生機序と防御機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24710060
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 放射線・化学物質影響科学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 秋本 頼子 九州大学, 生体防御医学研究所, 特別研究員 (50613254)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: X線 / 修飾ヌクレオシド / ラジカル / 放射線生物影響 / 修飾ヌクレオチド / UV / 放射線 / ヌクレオチドプール

研究成果の概要

放射線によるヌクレオチドの修飾がその生物影響にどのような役割を果たしているかは不明な点が多い。我々は、遊離ヌクレオシド、DNA、RNAへのX線照射により生成される様々な修飾ヌクレオシドをHPLC-PDAおよびLC-MS/MSシステムを用いて、包括的な定量解析を行い、一部の修飾ヌクレオシドは細胞へのX線照射によりヌクレオチドプール内で生成されることを見出した。X線照射によって様々な修飾ヌクレオシドが線量依存的に生成され、遊離ヌクレオシドはDNAやRNAと比べてX線による修飾を受けやすいことが明らかになった。さらに、マウス頭部へのX線照射は短期記憶の形成に影響を与えることを認めた。

研究成果

• [学会発表] Comprehensive analyses of X-ray irradiation-induced modification of purine nucleosides (2015)
  • 著者名/発表者名: Yoriko Akimoto, Nona Abolhassani, Erika Castillo, Daisuke Tsuchimoto, Yusaku Nakabeppu
  • 学会等名: 第38回 日本分子生物学会年会・第88回日本生化学会 合同大会（BMB2015)
  • 発表場所: 兵庫県神戸市
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] 放射線照射によって生成される損傷プリンヌクレオシドの同定と定量 (2014)
  • 著者名/発表者名: 秋本頼子, Nona Abolhassani, Erika Castillo, 岡素雅子,土本大介, 作見邦彦, 中別府雄作
  • 学会等名: 第37回 日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神奈川県
  • 年月日: 2014-11-25
• [学会発表] アルツハイマー病モデルマウス脳におけるDNAの酸化ダメージの定量的検出
  • 著者名/発表者名: 秋本頼子, 岡素雅子, 中別府雄作
  • 学会等名: 第36回日本神経科学大会
  • 発表場所: 京都府
• [学会発表] Quantitative detection of oxidative DNA damage in brains of the triple transgenic Alzheimer's disease mouse model
  • 著者名/発表者名: Yoriko Akimoto, Sugako Oka, Julio Leon, Yusaku Nakabeppu
  • 学会等名: AAIC2013
  • 発表場所: アメリカ合衆国、ボストン
• [学会発表] 放射線照射によって生成される修飾ヌクレオシドの解析
  • 著者名/発表者名: 秋本頼子, 中別府雄作
  • 学会等名: 第35回 日本がん疫学分子疫学研究会総会
  • 発表場所: 広島県
• [学会発表] 放射線照射によって生成されるプリンヌクレオシドの修飾体の同定と定量
  • 著者名/発表者名: 秋本頼子, 中別府雄作
  • 学会等名: 日本遺伝学会第84回大会
  • 発表場所: 福岡県
• [学会発表] Identification and quantification of radiation-induced modified purine nucleosides
  • 著者名/発表者名: Yoriko Akimoto, Yusaku Nakabeppu
  • 学会等名: The 8th 3R Symposium
  • 発表場所: 兵庫県