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インドネシア・ムラピ山における復興型資源利用システムが鳥類相の回復に果たす機能

研究課題

研究課題/領域番号 24710284
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 地域研究
研究機関京都大学

研究代表者

嶋村 美和  京都大学, 東南アジア研究所, 特任研究員 (10624231)

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 中途終了 (2012年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2012年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード自然災害 / 生態系回復 / 復興 / 鳥類相 / 資源利用 / モニタリング
研究概要

本研究の目的は、噴火を繰り返すインドネシア・ムラピ山周辺の村落を対象に、住民生活の復興過程における自然へのはたらきかけが、生態系の回復に果たす役割を明らかにすることである。具体的には火山噴火の被害程度が異なる複数集落を対象に、生業活動の再開や変異性が、鳥類相の回復に与える影響を検討する。
噴火後一年目の集落で調査を行った結果(1)噴火被害力軽度の集落では、従来の耕作活動が早期に再開されること、(2)噴火被害が重度の集落では耕作可能な七地がないために、住民は生業活動の多様化によって対応していることが明らかになった。
耕作活動がみられた集落では最も多くの鳥類種が記録された爪耕作ができない集落では数種が記録されただけであった。しかしながら、噴火被害が重度で耕作ができない集落においても住民による枯死木や石の採集・販売や、自然斜面や起伏地に生え出したイネ科草本の定期的な飼料利用は、植生更新を促し、回復初期にみられる鳥類の生息地を形成していたまた、鳥類の食性や繁殖の特性の違いが、噴火被害後に回復する順番と関係していることがわかった。
さらに、集落間で鳥類相の類似度を比較した結果種構成には、村落の標高や村落間の距離といった地理的要因よりも、被害の程度や住民の生業活動の違いが影響していることが示唆された。
これらの結果から、住民生業が鳥類相の回復に果たす役割を部分的には把握できたが住民の生業活動が災害地の生態系の回復に果たす役割を検証するためには、中・長期的な継続調査が要される。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 噴火災害の被災地における鳥類相の回復過程-インドネシア・ムラピ山の事例-2012

    • 著者名/発表者名
      片岡美和、Dewi M. Prawiradliaga
    • 学会等名
      第22回日本熱帯生態学会年次大会(横浜)
    • 発表場所
      横浜国立大学常盤台キャンパス
    • 年月日
      2012-06-16
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

URL: 

公開日: 2013-05-31   更新日: 2019-07-29  

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