研究課題
若手研究(B)
主な研究成果としては、以下の3つがある。第一に、馬琴の「日本魂」という語の利用法に着目し、崎門派の垂加神道の影響を受けた可能性を見出すとともに、「武の国」についての認識の検討を通して、馬琴の治国思想が作品にいかに反映されているかを考察した。第二に、馬琴が読本『椿説弓張月』執筆の際に利用したと考えられる、近松門左衛門の異国渡航を扱った浄瑠璃を指摘し、その使用方法に馬琴の異国意識・国境意識が見られることを確認した。第三に、読本における古代の神話の利用について調査し、その方法の検討を通して、馬琴の古代史に対する歴史認識について考察、口頭発表を行った。これについては、論文化を準備している。
すべて 2017 2016 2015 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (3件)
緑岡詞林
巻: 40 ページ: 100-136
120006500945
日本文学
巻: 64 ページ: 66-70
130007847693
読本研究新集
巻: 7 ページ: 64-79
朱
巻: 57 ページ: 223-242