本研究では、過去に行われた英語多読研究を「メタ分析」を用いて統合し、英語多読効果の検証を行った。まずグループ分けとして実験群と統制群のあるグループ(A)、そして、統制群なしで実験群だけのグループ(B)の2回に分けてメタ分析を行わなければならなかった。残った研究は34でその中から43の効果量を導き出した。被験者数は、3,942人となり、Aグループでは、d = .46で中の効果、Bグループでは、d = .71で大の効果を示す結果となった。これを受けて、多読の効果を少なからず示すことができた。この研究の中で出てきた課題として、小、中学校の生徒の被験者が少ないということが顕著となった。
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