研究課題/領域番号 |
24720393
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
飯高 伸五 高知県立大学, 文化学部, 講師 (10612567)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2013年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 文化人類学 / パラオ / サイパン / 南洋群島 / 戦争 / 記憶 / 戦争の記憶 / 慰霊碑 / 観光 / アメリカ記念公園 / 博物館展示 / チャモロ / カロリニアン / アンガウル / ペリリュー / フィールドワーク |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、ミクロネシア地域社会の観点から、太平洋戦争の記憶の動態を検討することであった。旧日本人移住者とパラオ人の「ハーフ」の慰霊への関与、アンガウル島における日本人慰霊碑の移転、ペリリュー島におけるローカルな戦争博物館の展示、戦争遺跡や慰霊碑の観光化などの事例の検討を通じて、ミクロネシアの人々が、戦後、日米によって独占されてきた戦争の記憶を部分的に受容ないし拒否しつつ、太平洋横断的な広い視野から記憶の再配置を行っていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後70年近くが経とうとしている現在、ミクロネシアの地域社会の観点から太平洋戦争の記憶がいかに想起されているのかを民族誌的に解明することを通して、戦争当事国で自明視されている戦争の記憶を再検討するとともに、日本、アメリカ、および現地社会を含めた太平洋横断的な視野から、戦争の記憶のもつれあいを精査しているところに本研究の意義がある。
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