役務提供契約の一般法理とその現代的機能に関する研究

• 研究課題/領域番号: 24730092
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 民事法学
• 研究機関: 関西大学
• 研究代表者: 寺川 永 関西大学, 法学部, 教授 (50360045)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 役務提供契約 / 民法 / 消費者法 / 複合契約

研究成果の概要

役務の提供を目的とする契約（役務提供契約）は、売買など物の引渡しを目的とする契約とは異なる法理を有すると考え、役務提供契約一般に適用される法理（一般法理）を、とりわけドイツ法およびヨーロッパ私法の動向をふまえて考察した。研究の結果、役務提供契約の多様な形態はあるものの、顧客保護の側面からは必ずしも十分に検討されていないことが明らかになった。その上で、顧客の属性（消費者など）に着目して考察する必要があると考え、この点については今後の課題としたい。

研究成果

• [雑誌論文] ドイツにおけるEU消費者権利指令の国内法化 (2015)
  • 著者名/発表者名: 寺川永
  • 雑誌名: 関西大学法学論集 巻: 64巻5号 ページ: 37-92
  • NAID: 120005688221
  • オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Mehrseitige Vertraege und Verbraucher im japanischen Recht (2013)
  • 著者名/発表者名: Yo Terakawa
  • 雑誌名: Zeitschrift fuer Japanisches Recht 巻: Nr. 35, 18. Jahrgang (2013) ページ: 171-187
• [雑誌論文] 消費者紛争の個別類型と消費者法⑥複合契約と消費者 (2012)
  • 著者名/発表者名: 寺川永
  • 雑誌名: 法学セミナー 巻: 696号 ページ: 94-99
• [雑誌論文] 2011年10月25日の消費者の権利に関する欧州議会及び理事会指令 (2012)
  • 著者名/発表者名: 寺川永＝馬場圭太＝原田昌和
  • 雑誌名: 関西大学法学論集 巻: 62巻3号
  • NAID: 120005687585
• [学会発表] ドイツにおける消費者権利指令の国内法化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 寺川永
  • 学会等名: EU消費者法研究会
  • 発表場所: 龍谷大学ともいき荘
  • 年月日: 2014-09-28
• [図書] ヨーロッパ私法の原則・定義・モデル準則 (2013)
  • 著者名/発表者名: 窪田充見ほか編
  • 総ページ数: 23
  • 出版者: 法律文化社
• [図書] 基本講義消費者法 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中田邦博＝鹿野菜穂子編
  • 総ページ数: 13
  • 出版者: 法律文化社
• [図書] 新・コンメンタール民法（財産法） (2012)
  • 著者名/発表者名: 松岡久和＝中田邦博編
  • 総ページ数: 37
  • 出版者: 日本評論社
• [図書] 松本恒雄先生還暦記念 民事法の現代的課題（寺川永「役務提供契約の一般法理に関する覚書」） (2012)
  • 著者名/発表者名: 小野秀誠ほか編
  • 総ページ数: 20
  • 出版者: 商事法務