研究課題/領域番号 |
24730144
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井岡 博 九州大学, 韓国研究センター, 非常勤研究員 (00601684)
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研究期間 (年度) |
2012
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研究課題ステータス |
中途終了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2013年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 冷戦史 / 北朝鮮 / 東ドイツ / 東欧 / アーカイブ |
研究概要 |
(1)本研究は、東欧諸国のアーカイブに所蔵されている北朝鮮資料を調査することを通じて、日本における冷戦史研究と北朝鮮研究の発展に寄与することを目的とするものである。冷戦後、旧社会主義国のアーカイブで少なからぬ量の北朝鮮関連資料が新たに公開されてきているが、これらの資料を利用した研究は緒に就いたばかりである。そこで、本研究ではとくに旧東独・ハンガリー・ルーマニアのアーカイブに射程を定めて北朝鮮関連資料の状況を調査した。(2)旧東独の資料を集めたドイツのアーカイブはきわめて利便性に優れており、調査は当初の計画以上に進展した。1980年代の資料も含む多くの資料を閲覧、複写することができた。(2)ハンガリー資料の調査は、おおむね順調に進展した。幸運にも2012年6月に韓国でハンガリー外務省機密外交文書の目録集が出版され、目録を検索する時間を大幅に短縮できた。また、マイクロフィルム資料もスムーズに閲覧でき、1980年代の資料の多くを写真に収めることができた。(3)ルーマニア資料は一部の研究者だけのほぼ未踏の状態にあるが、ルーマニア外務省と国立公文書館の文書目録を調査し、今後の調査に向けた基礎固めを行うことができた。目録からは多くの魅力と可能性が伺えたが、30年以上経ても機密解除されていない文書も多くあることも確認された。今後の長期的な継続調査が必要であるといえる。(4)本研究の成果として、2012年6月9日のアジア政経学会西日本大会(於広島市立大学)における「ソウルオリンピックをめぐる社会主義諸国と北朝鮮―旧東ドイツ資料を利用して」と、同年9月20日のワークショップ「朝鮮半島グローバルヒストリーの構築」(於韓国・高麗大学校)における「Reconsidering "Pueblo Incident 1968"」の二つの報告を行うことができた。さらに『年報朝鮮學』第15号(九州大学)にも拙稿「朝鮮労働党第六回大会再考―旧東ドイツ資料を利用して―」を掲載することができた。
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