研究課題
若手研究(B)
本研究では,H.P.ミンスキーの金融不安定性が生じるメカニズムをケインズ型動学モデルを用いて理論的に分析し,次の3点を明らかにした。第一に,企業の設備投資が内部留保に強く制約されるとき,内部留保率の低下は資本蓄積率の低下と負債資本比率の増加をもたらす。第二に,経済に対する負のショックが企業の負債資本比率を一旦上昇させると,企業の金融構造は比較的健全な「投機的金融」からリスキーな「ポンツィ金融」へと自動的に移行する性質をもつ。第三に,労働供給制約がかかるという意味での長期においては,企業の金融構造は「投機的金融」と「ポンツィ金融」の間を循環する。
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European Journal of Economics and Economic Policies : Intervention
巻: Vol. 11, No. 1 ページ: 10-30
The Kyoto Economic Review
巻: (forthcoming)
120005611433
European Journal of Economics and Economic Policies: Intervention
巻: 11 ページ: 1-21
Kyoto Economic Review
巻: 81