小学校1~3年生を対象とし,ほめられる以前の認知とほめられた後の動機づけの関連を検討した。その結果,嫌いなことより好きなことをほめられたときや,いつもほめられることよりいつもはほめられないことをほめられたときなどに動機づけが高まることが明らかになった。また,活動の好み(算数が好き・嫌い)とほめられる頻度(算数でよい点を取るといつもほめられる・いつもはほめられない)という要因を組み合わせると,算数が好きでよい点を取るとほめられるという状況でさらにほめられるともっとも動機づけが高まること,要因の組み合わせによってはほめられないことに疑問をもったり,算数への関心度が変化することなども明らかになった。
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