研究課題/領域番号 |
24730595
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2016-2019) 北里大学 (2012-2015) |
研究代表者 |
田辺 記子 (安藤記子 / 田辺 記子(安藤記子) / 安藤 記子) 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 遺伝カウンセラー (30586376)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 個別化医療 / 医療心理学 / 遺伝カウンセリング / ゲノム医療 / がん / 心理的ストレス |
研究成果の概要 |
個別化医療を目的とするがんゲノム医療(治療選択を目的としたがんゲノムプロファイリング検査)において、二次的所見(生殖細胞系列の病的バリアント)が認められた人における心理的影響を調査することを目的とし、診療録調査研究を行った。 2016年5月から2018年3月までに、NCCオンコパネルを用いたがん遺伝子プロファイリング研究参加に同意し、生殖細胞系列に病的バリアントが検出された患者は20名であり、そのうち遺伝カウンセリングを受診した患者の心理的応答としては、「子への遺伝に対する不安」「遺伝という事項へのあきらめ」「予測外の出来事であることへのとまどい」などがあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんゲノム医療(腫瘍組織の遺伝子プロファイリング検査)は、個別化医療の一つとして注目されている。本研究では、がんゲノム医療に対する患者の意識や心理的ストレスを明らかとすることを目的とした。国立がん研究センター中央病院で実施したNCCオンコパネルを用いた臨床研究に参加した患者から、副次的結果として遺伝性腫瘍診断を受けた患者を対象とし、心理的ストレスに係る事項を診療録より抽出した。子への遺伝に対する心配、遺伝という事項への運命論的思考、遺伝性腫瘍診断という予測外の出来事へのとまどい、などが抽出され、従来の遺伝性腫瘍診断とは異なる通路で診断された患者に対する支援の在り方への示唆を得ることができた。
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