研究課題
若手研究(B)
マウスの水迷路学習において、課題の難度をある一定の水準以上に設定すると、一部の被験体が、水泳を徐々に諦め、無力状態に陥ることを発見した。本研究では、この無力マウスのうつ的表現型の背景要因について検討した。無力マウスの出現率は、訓練初期の逃避失敗によって上昇した。しかしながら、偶然の逃避成功は、不動反応を増強し、その後の学習課題の獲得を阻害した。また、24日間のフルボキサミン継続投与によって、無力マウスの海馬歯状回におけるBrdU陽性細胞数は増加し、行動面でも改善が見られた。この結果は、海馬の神経細胞新生の抑制が、無力マウスの持続的で堅固な行動異常と関連していることを示唆している。
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