研究課題/領域番号 |
24730726
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
松田 菜穂子 (勝亦菜穂子 / 松田 菜穂子(勝亦菜穂子) / 勝亦 菜穂子) 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (90625667)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 授業研究 / 教師の信念 / 授業観 / 問題解決型の授業 / 数学教育 / 信念 / 国際研究者交流 |
研究成果の概要 |
信念調査質問紙のクラスター分析と記述分析により「理想とする信念」として、①練習知識重視型、②練習知識共存型、③論理重視型、④探求重視型、⑤論理探求並列型があると明らかになった。型の変化要因は、子どもの数学的思考や探求過程に気づき信念を見直したこと、子どもが知識や概念を発見したり作ったりできることやその価値に気づいたこと、などがあると示唆された。さらに「実際の信念」を顕在化させるために、日本の数学教育者との対話でズレが生じた場面を分析した結果、観察観点が異なるだけでなく、その場面で大切にしようとしていることへの価値観や問題解決の学習のあり方への価値観に相違があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、国際的な授業研究を展開する上での基礎的研究として、実際の信念と理想とする信念とを顕在化するための手法を検討した。近年授業研究を通した国際的な研究活動への取り組みが拡大している。今後授業に基づいた国際的で実践的な研究交流が進むことで、日本の数学教育の質的高まりがより一層期待できる。特に数学は世界的にみてカリキュラムがほぼ共通であり、児童生徒の抱える課題も共通点が多いため、より良い授業の実現に向けて意見を交流し合うということが実現可能である。
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