研究課題
若手研究(B)
防腐剤パラベンの塩素化体について、化学的な視点から代謝反応の解明と水圏生物への長期的な影響評価に取り組んだ。ラット肝S9を使った代謝系で、反応速度の解析からパラベンは塩素化に伴い、分解性が著しく低下することを明らかにした。塩素化パラベンの代謝物として3つの新規化合物を発見するとともに、合成法を確立した。このうち側鎖に水酸基をもつ化合物は、AhR活性を有することが判明した。ニセネコゼミジンコ(C.dubia)を使ったパラベン類12物質の慢性毒性試験では、化合物の疎水性が高いほど、致死率の上昇、産仔数の低下、初産日までの日数短縮が観測され、繁殖能に影響を及ぼす結果となった。
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Environmental Toxicology, peer-reviewed journal
巻: (in press) 号: 6 ページ: 664-673
10.1002/tox.21944