微分可制御性に基づく線形周期システムの解析アルゴリズム

• 研究課題/領域番号: 24760333
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 制御工学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 軸屋 一郎 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90345918)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2012年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 制御工学 / 線形周期システム / システム解析

研究成果の概要

線形周期システムのカルマン正準分解の構成方法を導出した。従来研究には判例が存在することを指摘し、この問題に対する完全な解を導出した。まず、可制御性グラミアンと可観測性グラミアンの同時ブロック対角化に帰着する解を導出し、これによりYoulaやWeissによる線形時変システムの正準分解との関係が明らかとなった。さらに、フロケ分解に基づく解法を導出し、これにより数値計算により適した計算方法が得られた。さらに、微分可制御性の概念を拡張して、微分可制御部分空間や微分可到達部分空間の概念提案し、それらの計算方法や基本的性質を調べた。

研究成果

• [雑誌論文] Kalman Canonical Decomposition of Linear Time-Varying Systems (2014)
  • 著者名/発表者名: Ichiro Jikuya and Ichijo Hodaka
  • 雑誌名: SIAM Journal on Control and Optimization 巻: 52(1) 号: 1 ページ: 274-310
  • DOI: 10.1137/120873455
  • 査読あり
• [学会発表] 線形周期システムの微分可制御性に関する一考察 (2015)
  • 著者名/発表者名: 軸屋一郎
  • 学会等名: 第2回計測自動制御学会制御部門マルチシンポジウム
  • 発表場所: 東京電機大学
  • 年月日: 2015-03-05 – 2015-03-08
• [学会発表] 線形周期システムの正準分解に関する一考察 - モノドロミ行列の分解に基づく計算法の拡張 (2014)
  • 著者名/発表者名: 軸屋一郎、穂高一条
  • 学会等名: 計測自動制御学会第一回制御部門マルチシンポジウム
  • 発表場所: 電気通信大学
• [学会発表] A Note on the Input-Output Structure of Linear Periodic Continuous-Time Systems with Real-Valued Coefficients (2013)
  • 著者名/発表者名: Ichiro Jikuya and Ichijo Hodaka
  • 学会等名: The 2013 American Control Conference
  • 発表場所: Washington, DC
• [学会発表] 線形周期システムの正準分解に関する一考察 － モノドロミ行列の分解に基づく計算法 (2013)
  • 著者名/発表者名: 軸屋一郎、穂高一条
  • 学会等名: 計測自動制御学会第13回制御部門大会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] 線形周期システムの正準分解に関する一考察 (2012)
  • 著者名/発表者名: 軸屋一郎、穂高一条
  • 学会等名: 第41回制御理論シンポジウム
  • 発表場所: 葉山