研究課題
若手研究(B)
本研究は、日本の歴史的集住体が津波や洪水、氾濫などの水害に見舞われながらも、水の把握と制御によってその恵みを享受してきた居住史を振り返り直し、その具体相を明らかにすることを目的とする。そこでは、技術-空間-社会が統合された「社会的技術」とでもいうべき日常的な治水・防水システムが造りあげられてきた。本研究では、氾濫原-沼-潟に形成された集住体である新潟県の近世都市・集落である蒲原・沼垂・新潟の事例研究から、〈水際〉の居住史の具体相を探る。本研究が定義する〈水際〉とは、土地と居住との間に常に存在する一定の緊張関係と受給関係という両義性と相互の応答性を考察するためのキー概念である。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
危機に際しての都市の衰退と再生に関する国際比較に関する研究(日本建築学会)
巻: 1
Convergence in Divergence: Contemporary Challenges in East Asian Architectural Studies (EAAC 2012 International Conference on East Asian Architectural Culture)
巻: 1 ページ: 1-15