研究課題
若手研究(B)
ルチル型TiO2(110)表面における紫外線誘起超親水化反応中に表面構造がどのように変化するか調べた。新しく開発した表面X線回折迅速測定法を用いることで、反応中にTiO2表面自身の構造が変化するという直接的な証拠を初めて示すことができた。また、構造解析によって、疎水性表面では水分子が表面上に周期配列しているが、超親水性表面では表面に酸素欠陥ができて表面粗さが増大し、水分子の周期配列構造も解消されることが分かった。このことから、紫外線を照射した乱れのある表面では、表面格子からの束縛に強くとらわれずに水素結合ネットワークを作ることができ、親水性が達成されるというモデルを提案することができた。
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Journal of Physics: Conference Series
巻: 425 号: 9 ページ: 092003-092003
10.1088/1742-6596/425/9/092003