研究課題
若手研究(B)
アクチン細胞骨格の自己組織的な再構成は、細胞の極性形成に重要である。本研究では、機械刺激時におけるアクチン重合因子mDia1によるアクチン細胞骨格の再構成機構を調べた。蛍光単分子可視化法によって機械刺激時にmDia1が活性化し、アクチン線維の伸長を引き起こしていた。この活性化はアクチン脱重合因子コフィリンの不活性化によって抑えられた。そこでs-FDAP法によって単量体アクチン濃度を測定したところ、約10%上昇した。これらの結果は、機械刺激によるアクチン線維の崩壊、単量体アクチン濃度の上昇、mDia1の活性化、アクチン細胞骨格の再構築といったアクチン細胞骨格の自己組織化機構の存在を示唆している。
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