研究課題
若手研究(B)
平成24年度実績に記述したMCF-7細胞内におけるp53-KDM7Aの相互作用は、GE社製Donkey anti-rabbit IgG-HRP を用いて行なった結果によるものであったが、この抗体は免疫沈降に用いたanti-p53 及び anti-KDM7A (いずれも mouse IgG) にcross-reactしてしまっており、また、丁度その分子量がp53の分子量に近いことから来る解釈の誤りであることが分かった。そこで、慎重にmouse IgGにcross-reactしないことが確認されたCST社製 goat anti-rabbit IgG-HRPで同様の実験を行なったところ、内在性p53-KDM7Aの相互作用は確認できなかった。細胞内においてごくminor fractionのp53がKDM7Aと相互作用する可能性も残されたので、FLAG-KDM7Aを導入したHEK293F細胞を抗FLAG M2ゲルで精製後、FLAGペプチドで溶出し、抗p53抗体でブロットしたところ、FLAG-KDM7Aを導入していない細胞に比べ優位に、また再現性をもってp53が溶出された。以上から、細胞内においてもp53とKDM7Aが直接相互作用することが確認された。
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Journal of Medicinal Chemistry
巻: 56 号: 18 ページ: 7222-7231
10.1021/jm400624b