選択的姉妹染色体分配を介した左右非対称性決定機構の解析

• 研究課題/領域番号: 24770204
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 発生生物学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 中野 俊詩 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60608529)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 左右非対称性 / 遺伝子同定 / クロマチン制御因子 / 染色体分配制御 / 線虫 / 神経系左右非対称性 / 遺伝学 / エピジェネティクス / 分子生物学 / クロマチン

研究成果の概要

神経系左右非対称性はヒトを含めた様々な動物に存在する。近年、脳の左右非対称性における異常は神経疾患に関与することが示唆されており、神経系左右非対称性決定機構の解明は重要な課題である。線虫 C. elegans の神経系にも左右非対称性があり、これまでに研究代表者は神経系左右非対称性形成に異常を示す変異体を単離した。本研究課題では、新規の神経系左右非対称性決定遺伝子の同定に成功した。この遺伝子は、線虫からヒトまで進化的に広く保存されたタンパク質リン酸化酵素であり、染色体分配に関与することが以前に報告されている。これらのことから、染色体分配を介した神経系左右非対称性決定機構が示唆された。

研究成果

• [学会発表] Differing Levels of MAST Kinase Activity Can Code Two Opposing Behavioral Drives During C. elegans Thermotaxis (2014)
  • 著者名/発表者名: Shunji Nakano, Isabel de Ridder, Takamasa Suzuki, Tetsuya Higashiyama and Ikue Mori
  • 学会等名: C. elegans topic meeting: neuronal development, synaptic function & behavior
  • 発表場所: University of Madison, Wisconsin
  • 年月日: 2014-07-07 – 2014-07-10
• [学会発表] クロマチン、転写制御因子による線虫神経系左右非対称性の確立 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中野 俊詩
  • 学会等名: 理研エピジェネティクスセミナーシリーズ
  • 発表場所: 理化学研究所
  • 招待講演
• [学会発表] Tousled-like Kinase Is Required to Generate a Bilateral Asymmetry in the C. elegans Nervous System (2013)
  • 著者名/発表者名: Shunji Nakano, Bob Horvitz, Ikue Mori
  • 学会等名: 19th International C. elegans meeting
  • 発表場所: UCLA, USA
• [学会発表] Chromatin and transcriptional regulators act in a cascade to establish a bilateral asymmetry in the C. elegans nervous system (2013)
  • 著者名/発表者名: Shunji Nakano
  • 学会等名: Neural Epigenetics: From Mechanisms to Disease UK-Japan Workshop（招待講演）
  • 発表場所: UK Embassy, Tokyo
  • 招待講演