研究課題
若手研究(B)
脊椎動物における顎の進化の発生学的背景を明らかにするため、マウスやゼブラフィッシュの顎の発生に関わる遺伝子について、トラザメの相同遺伝子を単離し、発現パターンを詳細に解析した。Dlx1-6は咽頭弓領域で入れ子式に発現しており、顎の背腹軸に沿ったパターニングは他の顎口類と同様にDlxコードによって成立することが示唆された。またBapx1は咽頭内胚葉や一次顎関節に発現しており、この遺伝子発現パターンをトラザメ胚、ニワトリ胚、マウス胚で比較したところ、哺乳類系統で一次顎関節の発生位置が背側に移動したこと、またこの発生イベントが哺乳類の鼓膜が下顎領域に進化する契機になったことが示唆された。
すべて 2015 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)
Nature Communications
巻: 6 号: 1 ページ: 6853-6853
10.1038/ncomms7853
Seminars in Cell and Developmental Biology, 24 (2): 110-118
巻: 24 号: 2 ページ: 110-118
10.1016/j.semcdb.2012.12.010
Evolution and Development, 14: 257-276
巻: 14 号: 3 ページ: 257-276
10.1111/j.1525-142x.2012.00543.x