研究課題
若手研究(B)
タツノオトシゴ類の育児嚢が進化過程でなぜ・どのようにして形成されたのかを明らかにすることを目的として、育児嚢で特異的に発現している遺伝子の解析及び育児嚢の形態観察を行った。その結果、卵を保有前は発現していないが、卵を保有中の育児嚢で発現している遺伝子「子育て遺伝子」が約100個見出された。これらの遺伝子のクローン化及び発現領域の解析を進めた。これらの遺伝子をマーカーとすることで、今後は育児嚢がタツノオトシゴの発生過程で、さらには、その進化過程でどのように形成されていくのかを調べることが可能となる。本研究により、魚類の育児嚢の進化過程を明らかにするための基盤を作ることができた。
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