エフェクターによる未知のタンパク質修飾と免疫抑制

• 研究課題/領域番号: 24780046
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 植物病理学
• 研究機関: 愛媛大学 (2013); 独立行政法人理化学研究所 (2012)
• 研究代表者: 八丈野 孝 愛媛大学, 農学部, 准教授 (10404063)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2012年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
• キーワード: 植物免疫 / 糸状菌 / ジャガイモ疫病菌 / AVR3a / CMPG1 / PUB20 / ユビキチン / うどんこ病菌 / 国際情報交換 / 多国籍 / エフェクター / 病原菌

研究概要

ジャガイモ疫病菌は、19 世紀にアイルランドで起こったジャガイモ飢饉の原因菌で、現在でも世界中で深刻な病害を引き起こしている。病原性の主因子であるAVR3aタンパク質 が宿主の細胞内に侵入し、宿主の免疫反応を抑制する。宿主のユビキチンE3 リガーゼが標的となり、何らかの修飾が加えられてその機能が抑制されると考えられているがまだよくわかっていない。本研究では、ユビキチンE3 リガーゼ内の修飾されるアミノ酸残基を見つけ、その修飾の実体を明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] The RXLR motif of oomycete effectors is not a sufficient element for binding to phosphatidylinositol monophosphates (2013)
  • 著者名/発表者名: Yaeno, T. and Shirasu, K.
  • 雑誌名: Plant Signal. Behav 巻: 8
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Munc13-like protein in Arabidopsis mediates H+-ATPase translocation that is essential for stomatal responses (2013)
  • 著者名/発表者名: Hashimoto-Sugimoto, M., Higaki, T., Yaeno, T., Nagami, A., Irie, M, Fujimi, M., Miyamoto, M., Akita, K., Negi, J., Shirasu, K., Hasezawa, S., Iba, K.
  • 雑誌名: Nature Commun 巻: 4 ページ: 2215-2215
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Munc13-like protein in Arabidopsis mediates H+-ATPase translocation that is essential for stomatal responses (2013)
  • 著者名/発表者名: Hashimoto-Sugimoto, M., Higaki, T., Yaeno, T., Nagami, A., Irie, M., Fujimi M., Miyamoto, M., Akita, K., Negi, J., Shirasu, K., Hasezawa, S. and Iba, K.
  • 雑誌名: Nature Commun. 巻: 4 号: 1 ページ: 2215-2215
  • DOI: 10.1038/ncomms3215
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] The RXLR motif of oomycete effectors is not a sufficient element for binding to phosphatidylinositol monophosphates (2013)
  • 著者名/発表者名: Takashi Yaeno and Ken Shirasu
  • 雑誌名: Plant Signaling & Behavior 巻: 8
  • 査読あり
• [雑誌論文] 植物のU-box型ユビキチンリガーゼ (2012)
  • 著者名/発表者名: 八丈野孝、白須賢
  • 雑誌名: 生化学 巻: 84(6) ページ: 425-431
  • NAID: 10030809336
• [学会発表] N ´抵抗性はトウガラシ微斑ウイルスに対して永続的である (2014)
  • 著者名/発表者名: 出原健吾、関根健太郎、八丈野孝、山岡直人、西口正通、小林括平
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2014-06-03
• [学会発表] Response of rice heme activator protein gene (OsHAP2E) to virus infection (2014)
  • 著者名/発表者名: Alam, M. M., Nakamura, N., Ichikawa, H., Kobayashi K., Yaeno, T., Yamaoka, N. and Nishiguchi, M.
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2014-06-03
• [学会発表] Analysis of transgenic tomato carrying the inverted repeat of tomato homologs of TOM1 in Arabidopsis (2014)
  • 著者名/発表者名: Ali, M. E., Ishikawa, M., Kobayashi, K., Yaeno, T., Yamaoka, N. and Nishiguchi, M.
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2014-06-03
• [学会発表] Molecular cloning and nucleotide sequence of Rice necrosis mosaic virus, a fungal transmitted Bymovirus, RNA (2014)
  • 著者名/発表者名: Wagu G. S., Kobayashi, K., Yaeno T., Yamaoka, N., Masuta, C. and Nishiguchi, M.
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2014-06-03
• [学会発表] MAPK-WRKY経路は抵抗性遺伝子に依存したNbRBOHBの転写活性化に関与する (2014)
  • 著者名/発表者名: 安達広明、石濱伸明、中野孝明、宮川典子、吉岡美樹、八丈野孝、白須賢、吉岡博文
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2014-06-03
• [学会発表] オオムギうどんこ病菌の感染過程におけるエフェクターの分泌時期の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 香口智宏、小林括平、西口正通、山岡直人、八丈野孝
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2014-06-02
• [学会発表] エフェクター認識後のNbRBOHBプロモーター活性化に複数のWRKY型転写因子が関与する (2014)
  • 著者名/発表者名: 安達広明、石濱伸明、中野孝明、宮川典子、吉岡美樹、八丈野孝、白須賢、吉岡博文
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 富山市
  • 年月日: 2014-03-18
• [学会発表] オオムギうどんこ病菌に対する抵抗性メカニズムの解析とブラキポディウム研究の可能性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 八丈野孝
  • 学会等名: ブラキポディウムワークショップ
  • 発表場所: 倉敷市
  • 年月日: 2013-11-29
• [学会発表] Molecular Mechanisms of Imunosuppression by Phytopathogen Effectors (2013)
  • 著者名/発表者名: Yaeno, T.
  • 学会等名: Phytogene Symposium
  • 発表場所: Takamatsu
  • 年月日: 2013-10-28
• [学会発表] 複数のWRKY型転写因子は抵抗性遺伝子に依存した活性酸素生産に関与する (2013)
  • 著者名/発表者名: 安達広明、石濱伸明、中野孝明、宮川典子、吉岡美樹、八丈野孝、白須賢、吉岡博文
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2013-09-26
• [学会発表] オオムギうどんこ病菌エフェクターの分泌及び宿主細胞侵入機構の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 香口智宏、菅井維之、中下香、久野裕、小林括平、西口正通、山岡直人、八丈野孝
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2013-09-26
• [学会発表] オオムギうどんこ病菌(Blumeria graminis)の感染過程における第一発芽管の役割 (2013)
  • 著者名/発表者名: 菅井維之、新崎裕樹、八丈野孝、小林括平、西口正通、山岡直人
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2013-09-26
• [学会発表] トウガラシ微斑ウイルス外被タンパク質変異株におけるN´抵抗性を回避するために必須な変異の同定 (2013)
  • 著者名/発表者名: 出原健吾、関根健太郎、八丈野孝、山岡直人、西口正通、小林括平
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2013-09-26
• [学会発表] Further investigation on graft-transmission of RNA silencing and tobamovirus resistance to non-transgenic scions of tobacco and tomato (2013)
  • 著者名/発表者名: Ali, M. E., Kobayashi, K., Yaeno, T., Yamaoka, N. and Nishiguchi, M.
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2013-09-26
• [学会発表] Characterization of Rice Heme Activator Protein Gene (OsHAP2E) in response to fungal and bacterial infections (2013)
  • 著者名/発表者名: Alam, M. M., Nakamura, N., Ichikawa, H., Kobayashi, K., Yaeno, T., Yamaoka, N. and Nishiguchi, M.
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2013-09-26
• [学会発表] H+-ATPase局在化因子PATROL1による気孔運動と成長制御 (2013)
  • 著者名/発表者名: 橋本(杉本)美海、桧垣匠、秋田佳恵、八丈野孝、祢宜淳太郎、白須賢、馳澤盛一郎、射場厚
  • 学会等名: 日本植物学会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2013-09-14
• [学会発表] ジャガイモ疫病菌エフェクターAVR3aの宿主細胞内における免疫抑制機構 (2013)
  • 著者名/発表者名: 八丈野孝、瀧澤香、白須賢
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 岐阜市
  • 年月日: 2013-03-27
• [学会発表] RXLRエフェクターAVR3aの宿主細胞内における免疫抑制の分子メカニズム (2013)
  • 著者名/発表者名: 八丈野孝、白須賢
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2013-03-23
• [学会発表] Phosphatidylinositolphosphate-bind ing ability of Phytophthora infestans RXLR effector AVR3a is required for the virulence function (2012)
  • 著者名/発表者名: Yaeno, T., Li, H., Chaparro-Garcia, A., Schornack, S., Koshiba, S., Watanabe, S., Kigawa, T., Kamoun, S., Shirasu, K.
  • 学会等名: International Congress of Molecular Plant-Microbe Interactions
  • 発表場所: Kyoto, Japan
• [学会発表] Phosphatidylinositol monophosphate-binding ability of Phytophthora infestans RXLR effector AVR3a is required for the virulence function (2012)
  • 著者名/発表者名: Takashi Yaeno, Hua Li, Angela Chaparro-Garcia, Sebastian Schornack, Seizo Koshiba, Satoru Watanabe, Takanori Kigawa, Sophien Kamoun, Ken Shirasu
  • 学会等名: International Congress of Molecular Plant-Microbe Interactions
  • 発表場所: 京都市
• [学会発表] H+-ATPase局在化因子PATROL1による気孔運動と成長制御
  • 著者名/発表者名: 橋本（杉本）美海、絵垣 匠、秋田 佳恵、八丈野 孝、祢宜 淳太郎、白須 賢、馳澤 盛一郎、射場 厚
  • 学会等名: 日本植物学会
  • 発表場所: 札幌市
  • 招待講演
• [学会発表] トウガラシ微斑ウイルス外被タンパク質変異株におけるN´抵抗性を回避するために必須な変異の同定
  • 著者名/発表者名: 出原 健吾、関根 健太郎、八丈野 孝、山岡 直人、西口 正通、小林括平
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
• [学会発表] オオムギうどんこ病菌（Blumeria graminis）の感染過程における第一発芽管の役割
  • 著者名/発表者名: 菅井 維之、新崎 裕樹、八丈野 孝、小林 括平、西口 正通、山岡 直人
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
• [学会発表] オオムギうどんこ病菌エフェクターの分泌及び宿主細胞侵入機構の解析
  • 著者名/発表者名: 香口 智宏、菅井 維之、中下 香、久野 裕、小林 括平、西口 正通、山岡 直人、八丈野 孝
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
• [学会発表] 複数のWRKY型転写因子は抵抗性遺伝子に依存した活性酸素生産に関与する
  • 著者名/発表者名: 安達 広明、石濱 伸明、中野 孝明、宮川 典子、吉岡 美樹、八丈野 孝、白須 賢、吉岡 博文
  • 学会等名: 日本植物病理学会関西部会
  • 発表場所: 岡山市
• [学会発表] Molecular Mechanisms of Immunosuppression by Phytopathogen Effectors
  • 著者名/発表者名: Takashi Yaeno
  • 学会等名: Phytogene symposium
  • 発表場所: Takamatsu
  • 招待講演
• [学会発表] オオムギうどんこ病菌に対する抵抗性メカニズムの解析とブラキポディウム研究の可能性
  • 著者名/発表者名: 八丈野 孝
  • 学会等名: ブラキポディウムワークショップ
  • 発表場所: 倉敷市
  • 招待講演
• [学会発表] エフェクター認識後のNbRBOHBプロモー ター活性化に複数のWRKY型転写因子が 関与する
  • 著者名/発表者名: 安達 広明、石濱 伸明、中野 孝明、宮川 典子、吉岡 美樹、八丈野 孝、白須 賢、吉岡 博文
  • 学会等名: 日本植物生理学会
  • 発表場所: 富山市
• [学会発表] N´抵抗性はトウガラシ微斑ウイルスに対して永続的である
  • 著者名/発表者名: 出原 健吾、関根 健太郎、八丈野 孝、山岡 直人、西口 正通、小林 括平
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 札幌市
• [学会発表] MAPK-WRKY経路は抵抗性遺伝子に依存したNbRBOHBの転写活性化に関与する
  • 著者名/発表者名: 安達 広明、石濱 伸明、中野 孝明、宮川 典子、吉岡 美樹、八丈野 孝、白須 賢、吉岡 博文
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 札幌市
• [学会発表] オオムギうどんこ病菌の感染過程におけるエフェクターの分泌時期の解析
  • 著者名/発表者名: 香口 智宏、小林 括平、西口 正通、山岡 直人、八丈野 孝
  • 学会等名: 日本植物病理学会
  • 発表場所: 札幌市
• [備考]
  • URL: http://web.agr.ehime-u.ac.jp/~seisan/shokubyo/index.html
• [備考] 愛媛大学農学部植物病学研究室ホームページ
  • URL: http://web.agr.ehime-u.ac.jp/~seisan/shokubyo/index.html