配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2013年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2012年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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研究概要 |
本研究では、サバ科サバ属に属するマサバとゴマサバの種間に存在する抗病性の差を規定する分子基盤を明らかにするために、高水温環境下で細菌感染症の発症率が低いゴマサバと, 死亡率が高いマサバの網羅的な遺伝子発現パターンの比較解析を実施した。その結果, 感染症による斃死率が高い, 高水温環境下で飼育したマサバでは, IL-8等の炎症性サイトカインや抗微生物ペプチドなど免疫応答に関連する遺伝子の発現量が著しく高く, さらに, 急性の炎症反応に関わる遺伝子発現が高い状態で維持されていた。これらの結果から, マサバでは過剰な免疫反応が疾病の発症や個体の斃死を促進する可能性があることが推察された。
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