研究課題
若手研究(B)
悪性組織球症は、人においてみられるまれな組織球増殖性疾患であり有効な治療法が確立されていない。一方、犬においては同様の病態である組織球性肉腫が比較的好発し、優れた自然発生モデルと考えられる。犬組織球性肉腫および人悪性組織球症では、高フェリチン血症の発生が知られており、腫瘍細胞による鉄の取り込み促進が腫瘍の増殖に関与しているとされる。マラリア治療薬として知られるアルテミシニンは、鉄と反応してフリーラジカルを発生する薬剤である。本研究では、各種犬腫瘍細胞株においてアルテミシニンが抗腫瘍効果を示すことを確認し、各腫瘍細胞株のアルテミシニン感受性と鉄代謝タンパクの発現量との関係を明らかにした。
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Journal of American Animal Hospital Association
巻: 50 ページ: 390-395