研究課題/領域番号 |
24780306
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床獣医学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
井手 香織 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40550281)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2013年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2012年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | セロトニン / 犬 / 慢性腸症 / 炎症性腸疾患 / 過敏性腸症候群 / 腸管クロム親和性細胞 / 獣医内科学 |
研究成果の概要 |
ヒトの過敏性腸症候群(IBS)や炎症性腸疾患(IBD)の病態には腸管クロム親和性細胞(EC細胞)が産生するセロトニン(5-HT)が深く関与している。本研究ではこれに着目した犬IBDの病態解析を行った。 まず免疫組織化学染色によって犬十二指腸粘膜組織中に特徴的な5-HT陽性細胞を確認し,犬のEC細胞であると考えた。そしてこの細胞は健常犬群と犬IBD群で数に差が認められた。さらに5-HT産生に関わる酵素TPH1,組織中の5-HT除去機構であるSERTの遺伝子mRNA量を両群で解析し明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
症状と腸粘膜生検の結果より臨床的に犬のいわゆる炎症性腸疾患(IBD)と診断される症例の中には,特徴が似るものの実際には異なる要因のものが混在していると考えられており,未知の病態を明らかにすることは,各症例に応じたより適切な治療法の開発につなげるために必要である。本研究では,ヒトの過敏性腸症候群との関連で知られる消化管ホルモン・セロトニンに着眼してIBD犬群の病態解析を行った。その結果,IBD犬群では健常群に比べて腸粘膜組織中のセロトニン産生細胞の数が有意に多く,セロトニン再取り込み機構の遺伝子転写量が低かった。犬IBDにおいても腸のセロトニン機構の異常が明らかとなった。
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