光線力学的療法における癌細胞死滅メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 24790006
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 化学系薬学
• 研究機関: 東京工業大学
• 研究代表者: 松村 有里子 東京工業大学, 生命理工学研究科, 特任講師 (10439507)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2012年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 光線力学的療法 / 活性酸素 / 一重項酸素 / ESR-スピントラッピング法

研究成果の概要

光感受性物質であるPpIXに光照射を行うと、照射光強度および照射時間依存的に一重項酸素(1O2)が生成するとともに、スーパーオキシドアニオンラジカルおよび・CHnも生成する事を明らかにした。・CHnはPpIXが1O2の酸化作用を受けて生成する事が推察された。ALA共存下で内因的PpIXを蓄積した細胞に光照射を行うと、ヒドロキシルラジカルが生成する事が明らかとなった。以上より光照射時における腫瘍組織死滅に係る活性酸素種として一重項酸素が主原因では無い可能性が示唆された。

研究成果

• [学会発表] ESR－スピントラッピング法を用いた活性酸素計測 (2015)
  • 著者名/発表者名: 松村有里子
  • 学会等名: 第１回OCU物質科学フロンティアシンポジウム
  • 発表場所: 大阪市立大学 理学部会議室
  • 年月日: 2015-01-09
  • 招待講演
• [学会発表] 5-アミノレブリン酸の培養細胞に及ぼす影響について (2014)
  • 著者名/発表者名: 松村有里子・岩澤篤郎・小澤俊彦・ 河野雅弘
  • 学会等名: 第１８階ESRフォーラム研究会
  • 発表場所: 名古屋大学 シンポジオン会議室
  • 年月日: 2014-07-26
• [学会発表] ALA共存下で培養したガン細胞から 生成する活性酸素の研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松村有里子・岩澤篤郎・小澤俊彦・ 河野雅弘
  • 学会等名: 第４回ポルフィリン・ALA学会年会
  • 発表場所: ニチイ学館・神戸ポートアイランドセンター
  • 年月日: 2014-04-26
• [学会発表] Analysis of the reactive oxygen species generated by the near ultraviolet LED light irradiation (2014)
  • 著者名/発表者名: Yuriko Matsumura, Atsuo Iwasawa, Toshihiko Ozawa, Masahiro Kohno
  • 学会等名: 17th Biennial Meeting of Society for Free Radical Research International
  • 発表場所: 京都国際会議場
• [学会発表] Detection of the reactive oxygen species generated from the photo- irradiation of protoporphyrin IX (2013)
  • 著者名/発表者名: Yuriko Matsumura, Atsuo Iwasawa, Toshihiko Ozawa, Masahiro Kohno
  • 学会等名: 1st International ALA and Porphyrin Symposium
  • 発表場所: バーレーン
• [学会発表] Detection of the reactive oxygen species generated from the photo-irradiation of the photosensitizer used in the photodynamic therapy (2012)
  • 著者名/発表者名: Yuriko Matsumura, Atsuo Iwasawa, Toshiaki Kamachi, Toshihiko Ozawaa, Masahiro Kohno
  • 学会等名: 19th International SPACC Symposium
  • 発表場所: 北海道大学