研究課題
若手研究(B)
ルミナミシン(1)は、選択的な抗嫌気性菌活性を示すため、有機合成を用いた全合成と構造活性相関研究は、その創薬展開の基盤になると考えられる。1の全合成経路を達成するために、大環状エノールエーテルマクロライドと三環性酸素結束シスデカリンに分割し、収束的に中央部の10員環を構築する経路を考案した。単純な出発原料からシスデカリン骨格を構築した。その後、1,6-オキサマイケル反応を行い必要な炭素骨格を揃えた酸素結束シスデカリン部分の構築に成功した。現在までに、1の必要な官能基を揃えた酸素結束シスデカリン骨格を構築した報告例は無く、本研究によって1の全合成、構造活性相関研究、創薬展開が期待できる。
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