研究課題
若手研究(B)
ロタウイルス感染症は、世界中で乳幼児を中心に年間1億人が発症する疾患であり、発展途上国を中心に年間60万人以上の死者を出している。ロタウイルスは、ウイルス表面に糖鎖認識分子を発現しており、感染時に宿主細胞上の糖鎖に結合することが示唆されている。しかし、これまでウイルス粒子が結合する糖鎖の解析例は報告されておらず、ウイルスエントリーに関わる重要な糖鎖構造は未だ明らかにされていない。我々は、これまで開発した糖鎖分析技術及び糖鎖アレイ法1を用いて生ロタウイルスが認識する糖鎖構造を明らかにした。また、ウイルス標的糖鎖構造が宿主細胞上の糖脂質に大量に発現していることを明らかにした。
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